2024.04.27
生育促進
企業名: 篠宮ファーム 様
従業員数: 1人
収量:6t(1,200㎡)
農地面積(いちご):1,200㎡
製品購入年月|種類:
・2020年6月|オルガミン5L
・2021年1月|オルガミン10L
・2021年9月|オルガミン10L
・2022年2月|オルガミン10L
製品使用場所: 〒203-0023 東京都東久留米市南沢1-6
作物:いちご、メロン、ぶどう、マンゴー、トウモロコシ等
主な出荷先:JA東京みらい
対象課題: 収量アップ
SNS:Instagram
セイコーエコロジア満岡:篠宮さんがいちご栽培を始めた時期はいつですか?
篠宮さん:いちご栽培は30代後半から始めて今年で20年目になります。最初の1年目は何もわかっていなかったため、まずは苗を購入して栽培を始めました。2年目からは苗づくりからチャレンジしましたが、つくった苗の半分を炭疽病にする大失敗をしてしまいました。
セイコーエコロジア満岡:失敗を経験された後はどのように立て直したのですか?
篠宮さん:「これはしっかりと勉強しないと」と思っていた矢先に農業新聞で「本日より益子いちご団地開催」という記事が目にとまったことがきっかけで栃木県益子町に向かいました。いちご団地のハウスでいちご狩りをしながらハウスをくまなく見学させてもらったところ、一つのきらきらと管理の行き届いたハウスに目がとまります。そのハウスにいたおばちゃんに「東京でいちごをつくりたいので苗づくりを教えてください」と相談したところ「東京でいちごなんかを作る必要はないよ。大変だからやめなさい」と門前払いを受けてしまいます。
篠宮さん:はい。でもこのまま帰るのももったいないと思い、益子町の直売所に一人で座っていたところ、たまたま通りかかったおじちゃんが「いちご狩りはもう終わりだよ」と話しかけてきたので、今までの経緯を話すと「ちゃんと消毒したか?」と言われピンときました。消毒の量が全然足りていなかったということですね・・・。そのおじちゃんに「毎回必ず通うのでいちごの栽培を教えてください」とお願いすると「ちゃんと来れるのか?お前」と言われたので「行きます!!」と伝えました。そんな話をしてた時、向こうからおばちゃんが歩いてきました。「あれ?さっき見たおばちゃんと似ているな」と思ったら「お父さんもう帰ろう」と・・・。やはり先ほどハウスで話しかけたおばちゃんでした。おばちゃんからは「アンタまだいたの」と言われ・・・(笑)。そうこうしているうちにおじちゃんがが「もっと話し聞くからうち来なよ・・・」と言ってくれて。本当に良い人に巡り合ったなと思いました。その時から益子町に通う日々がスタートしました。高速で向かうとお金がかかるので、下道を使って通ってましたね。この生産者さんとはかれこれ18年間くらいお付き合いがありました。
セイコーエコロジア満岡:実際に栃木県益子町でいちご研修をして良かった点を教えていただけますか?
篠宮さん:やっぱり得られる情報量の多さだと思います。もちろん東京にも普及センターなどがあるので情報源は得られます。ただし、宿題を提出して答えが返ってくるまでに1週間くらいかかってしまうこともありますね・・・。だったら栃木県といういちごの大産地で直接学んだ方が大量の情報を得られると思います。実際に生産者さんから栃木県のいちご講習会の分厚いパンフレットをいただけることもありました(笑)。
実は今、いちご栽培を志す東京の若い就農希望者が当農園に研修で来ています。彼らには栃木県に行かなくとも私のノウハウや技術をどんどん教えてあげています。苗づくりから1から10までしっかりと全てですね。本当のいちご農家になってもらいたい。それが自分の役目だと思っています。私は彼らに「最初は土耕栽培をやりなさい」と伝えています。土耕栽培を3年間くらいやってある程度栽培方法が分かった段階で高設栽培に切り替えるかを判断しなさいと。なぜならば高設栽培は設備費が高く、一度始めるとやめることが困難になるからです。土耕栽培であれば途中でもやめることができます。だからまずは土耕栽培を勧めています。今、少しずつですが当農園を起点として西側にいちご農家が増えてきています。なんとか私がいちご栽培に携わっている間は少しでもいちご農家を増やしたいと思っています。